あなたの毛細血管は、とても健康的でしょうか?
いきなりそのようなことを言われても、わかりませんよね。なぜなら肌と違い、内臓と同じように見ることも、触ることもできませんからね。
肌の状態が悪かったら、表面からいろんなケアができます。
しかし、毛細血管は体の内側ですから、ケアしようにもできませんよね。
そんな陽の目を見ることのない毛細血管・・・
一体、どんな役割をしているのか?
概要を含めてこれから紹介していきます。
毛細血管って何?
その3つとは、
- 動脈
- 静脈
- 毛細血管
この3つを総称して血管と呼びます。
つまり、毛細血管は血管の一部、ということになるんですね。
この3つの血管を別の表現で置き換えると、
動脈と静脈:高速道路や国道のような幹線道路
毛細血管:市街地や山間部の細い道路
になります。
全血管のうち毛細血管の割合はどれくらいなの?
では、そんな血管・・・どれくらい体を占めているのでしょうか?
とは言われてもピーンと来ないかもしれませんね。
そこで、人間の血液が体重のどれくらいを占めているのでしょうか?
成人の場合、
- 男性は体重の8%
- 女性は体重の7%
を血液が占めています。
体重60kgであれば、4.2kgから4.8kgを占めていることになるんですね。
では、それがわかったところで、毛細血管の割合はどれくらいなのでしょうか?
これは、全血管のうち毛細血管は95%を占めています。
つまり、動脈と静脈は全血管のうち5%しかない、ということなんですね。
全血管のうち毛細血管の長さはどれくらいなの?
そんなことはありませんよね。
そこで、全血管の長さはどのくらいになるのでしょうか?
動脈、静脈、そして毛細血管すべて含めて、成人で約10万キロあります。
10万キロ・・・と言われても想像がつきませんよね。
そこでわかりやすいように、地球の円周で比較すると、1周あたり約4万キロ。
つまり、地球の円周2周半の血管が私たちの体に張り巡らされているんですね。
前の章で触れましたが、全血管のうち毛細血管は95%を占めるということは・・・
毛細血管が相当長いことが想像つきますよね。
毛細血管の太さはどれくらいなの?
そんな毛細血管・・・
ゴムホースのように太かったら、体の中に収めることはできませんよね。
そう考えると細いのは想像できるけど、だいたいどれくらいの太さなんでしょうか?
ミリに換算すると、0.009〜0.01ミリです。
髪の毛が0.1〜0.05ミリのため、かなり細いことがわかりますよね。
参考までに動脈や静脈の太さは、太いところで25〜30ミリと、かなり太いことがわかります。
毛細血管の気になる役目は?
まず、血液の流れですが、これは水道と同じ流れに沿っています。
上水道に当たる動脈には、新鮮な栄養、そして肺から取り込んだ酸素が含まれていて、これを毛細血管に送ります。
動脈から送り込まれた新鮮な血液は、毛細血管の細い水道管を通って、私たちの各家庭に相当する、細胞に送られます。
その家庭に当たる細胞の数・・・成人で約60兆個あると言われています。
では、細胞に送られたら何をするのでしょうか?
主に、
- 肌や骨の生成
- 爪や髪の毛の生成
- 筋肉の生成
などに使われます。
もちろん、内臓の生成にも使われます。
他にも毛細血管は、体温調節の働きもあります。
そして、取り込んだらそれで終わり、とはいきません。
各家庭で、
- お風呂
- トイレ
- 洗濯
などで水を使用したら必ず汚水が出ますよね。
その汚水はどうするかといったら、必ず下水道に流します。
細胞も同様で生成してゴミとなった、
- 老廃物
- 二酸化炭素
などを毛細血管に流します。
毛細血管の中を巡った汚れた血液は、最終的に静脈という下水道に流されます。
そして浄水されて、栄養と酸素がたっぷり含んだ血液を動脈に流す・・・
というのを24時間休むことなく行っているんですね。
つまり、毛細血管は細胞という、各家庭に栄養を届ける配送役。
そして、不要なものを受け取る役の2つを行っています。
あなたの毛細血管・・・健康ですか?
毛細血管がなく、動脈と静脈だけだったら・・・生命を維持することはできません。いわゆる物流の役割を果たしているんですね。
物流が止まってしまったら・・・食料品から生活用品を手に入れることができません。
だからこそ、あなたの毛細血管、いつまでも元気に活動してもらうためにも・・・
毛細血管の健康状態をチェックすることが大切なんですね。
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